贅沢な寝坊

自動車免許を取ってから7カ月ほどになる。しかし1日掛け捨ての保険代に割に合う出先が思い浮かばないので乗った回数は数えられる程度である。30万ほど突っ込んで免許を取ったことを思えばもっと乗って回収すべきとの考えも、自粛のため外出は控えるべきとの考えも両方あるが今のところ後者が勝っている。

 

その免許を取った教習所の制度に、教習を受けて教習中止になる分には追加料金を取らないが、すっぽかした場合は取るというものがあった。流石に人一人を丸々一時間つけるだけあって、5000円ほどとそれなりに取る。

 

勿論罰金制度の存在は承知していたので朝早い時間帯の教習を避けるとか、ちゃんと起きるとか対策はしていたが、それでも数十回の教習となると1度くらい寝坊することはあるものでやらかしてしまった。予約を入れていた教習開始時刻の朝九時ちょうどに目が覚めてしまったのだ。

 

寝坊というのは後のことを考えなければ心地よいものであるが、5000円払って貪った惰眠ともなると格別なものであった。というより素晴らしいものと思い込まないと5000円の割に合わない。寝坊に気づいた後、晴れやかな気持ちで5000円を持ち込んで笑いながら謝りつつ現金払いしたのであった。

f:id:Ninjin:20210919231210j:image