大学の歩き方:エッセンシャル細胞生物学

医学部受験生には物理選択が多く、また物理選択を必須とする大学もそれなりにあるので勘違いされかねないが医学部医学科は生物を扱う学科である。

 

弊学でもご多分に漏れず物理選択が多いので、基礎医学のうち生物学の要素が強い分野を扱う前に生物学そのものの学習が必要になる。そこで重宝されるのが”エッセンシャル細胞生物学”である。

 

非常にページ数が多く通読しようと思えばそれなりに手間のかかる代物ではあるが、ストーリー性のある解説と美麗で理解の助けとなる豊富な図版がうまく配されていて世界中で愛されているという。

 

私は生物選択で、その中でも学校の(というより先生個人の)カリキュラムに沿って医学部進学後を見据えた高度な内容を習っていたので苦戦しなかったものの(ただし勉強しなかったので可になった)、1年4月時点で基礎知識が乏しい物理選択の人は一番多くの時間をこれに割き、生物選択であってもやはり高校生物の教科書内容そのままでは太刀打ちできないためしんどい思いをしていたようであった。

 

大学の教科書は高校以前のように理解の前提であるというよりはその習得が一つのゴールとして存在しているので、小手先の対策に終始せず正面から何回でも通読して習得したい。