教習所:実用道交法基礎(実技、所内)

自動車教習所では乗れるようになるために当然自動車に乗っての実習があるのだが、いきなり公道に足を踏み入れるわけにもいかないので最初は所内のサーキットを周回することとなる。合宿免許だと実技と学科の内容がリンクするのだろうけれでも、通いでは学科を受ける順番が規定されていないのでどちらで先に習うかはバラバラである。

 

所内の機械から登録を入れて、その日時に受付の読み取り機にICカード替わりのイコカをタッチして受講票とでも呼ぶべき紙片を入手する。同じ方法で管理用の原簿を取得した後、しばらくすると実技の教官がたがぞろぞろと建物の近くまで来るので担当の名前を照合して実習に入る。

 

 挨拶をしてから受講票と原簿を預けて、顔と身分証明書の照合を行う。裸眼視力が0.3くらいなので眼鏡かコンタクトレンズをつけていることの確認を受けてから、割り当てられた番号の車両に乗り込むこととなる。

 

 サーキット内には複雑な構造の道路や夜闇に紛れて奇襲をかけてくる(自動車目線)歩行者は存在しないので気楽なものである。教官の指示通りにウィンカーを出しておけばだいたいそれで足りる。時々は確認の不足などで失敗するのだが。重点的に確認すべき場所とさっと目を通せば足りる場所があって、前者がどこか分かっていないと不必要なコストをかけることになる。

 

 回ごとに設定されている習得技能の中には、坂道発進などというAT限定では平易極まりないものもあるものの、クランク(隘路を落ちないように走る)や縦列駐車(前後に車があるところに割込む)など相当難儀するものもある。操作だけでも厳しいが、それを目の前の景色と俯瞰での自車位置、車輪の向きなどをリアルタイムで統合しつつ行う必要がある。

 

それなりに苦戦した覚えがあるものの、親の車に乗せられた経験がそれなりにあるからその点では優位(車で運ばれることが少ないといざ自分で運転する時に難儀する)のだという。あとは俯瞰での運転感覚を掴むためにマリオカートをやりこんでいたらもう少し楽だったかもしれない、と思うが過ぎたものは仕方がない。