長時間労働

労基法では一応労働時間の上限は週に40時間となっているが、これは正規労働をする上での実質的な下限になっている。それを超えると残業、時間外労働で割増賃金が本来発生する。

 

2024年からの働き方改革で、普通の医師は原則960時間まで、初期/後期研修医や種々の重要な病院の医師では1860時間までのみ時間外労働が許可される事になる。

 

自分はこのまま平穏にいけば25年4月から働き出すので、この法改正を非常にうれしく思っている。1か月平均で100時間、2~6月平均で80時間を超えると過労死ラインといわれるので、960時間/年が過労死ラインの一番高いところになる。その2倍くらい、緩いものとはいえ明確な制限がつくのがありがたいのだ。連続28時間勤務の時間制限も義務でつく。要は朝8時に出勤すれば昼の12時には帰れるということだ。翌日の

 

これに対するtwitterの先生方の意見を覗いてみたところ、これがまたすこぶる悪い。バイト代を気にする声や、労働時間ではない自己研鑽枠に押し込められて有名無実化されるだろうという声が目立つ。特に大学病院の、低賃金で働かせる代わりに外の働き口で稼がせるスタイルが破綻するので危ういという声も見た。

 

その人たちが医師30万の中で特別に労働が大好きな人だと信じられたら良かったが、どうにも違うようだ。過労死ラインまでに労働時間を留めるよう求めるのは労働者としてなんら不思議なことではないはずだが、どうにも違うらしい。『労働を愛する』ことができないといけないようだ。(仮に手待ち時間が多かったとしても労働時間のうちである)

 

10年ほど前に必要に駆られて、連日10時間頭を働かせる生活をした時には語彙がないので説明できないが心の持ちようが変質する印象があったのを覚えている。ぜひとも穏やかに働かせてほしいものだ。