自粛で節約

そろそろ京都にも緊急事態宣言が出そうなこの頃である。やや楽観的にみて10月末には終わると信じたい。まさか、前の3回で初回の期限通りに終わったためしがないのに今回だけは期限が守られると思う人はそういないだろう。

 

この去年からつづくコロナ禍で経済への影響が叫ばれており、国の予算は膨れ上がり少子化が予測されていたよりもずっと速く進行するという。経済的に困窮する同世代の声もネットではよく聴く。しかし自分個人では、コロナでの経済的打撃はほとんど受けていない。

無論国公立大学に在籍しかつ実家住まいで支出が少ないこともあるが、主たる収入源がJASSOの奨学金であり、社会情勢に左右される労働でないことが一番の原因である。日銭を提供してくれるはずの飲食バイトは夜8時まで、土日にやるようなイベントものはことごとく中止、長期休暇に稼げるリゾートバイトなどはだめである。特に外国人向けの商売などは日に数えられるほどの人数しか入国しない現状お手上げでしかない。

政府観光局のデータ(訪日外客数・出国日本人数データ|統計・データ|日本政府観光局(JNTO)より)によると、2021年6月の入国者は推定9300人で2019年比-99.4%だという。

 

それに、大学に通学する機会が激減することにより交通費がかからなくなった。通学定期の他遅刻しそうになった時のタクシー代や月極の駐輪場代もいらない。ついでに交際費、旅行費のたぐいも無論大幅削減だ。外食は結局楽しみのためにちょくちょく行くので大きくは減っていないが。服も家で過ごしたり時折試験を受けに行くくらいならユニクロしまむらや何やの安いのでよく、たまに労働に赴くときYシャツを羽織る程度で済む。

 

その反面で支払いが増えたのはやはりゲーム代であろうか。家にこもっている時間が増えるとどうしてもかかる。ずっとHoi2や無料ゲームをやっていればよいのだが、たまには新しいのをしたいし悪辣な集金装置に身をささげたい。ただ、月2万とか3万とかの通学に伴う費用が丸ごと消し飛んでいるので手元のお金が順調にたまっている。

純資産でみると奨学金は所詮借金なので残念なことになっているが、その気になれば貯金を潰して数カ月自活したり高いものを買ったりできる安心感は何事にもかえがたい。お金があれば必ず幸せとはいかないだろうが、買える幸せや不幸の回避は色々とあるのだ。