プール

今日は何となく公営のプールに行った。自分が普段暮らしている電車で移動する生活圏とはまた別の、南方にある自動車文化圏(バスも強いが)の芝生という地名のところにある。

 

消費税とかの都合で非常にきりの悪い、大昔は500円だっただろう520円の利用料を払って更衣室に入った。なぜか存在する独房じみた机のある小部屋を後目に、持ってきた水着一式に着替えて滑る床に気を遣いつつ入った。

 

外は5月末らしい陽気、ここ数年はGWくらいからすでに灼熱だったのでそれと比較すると涼しいが、とはいえ屋外プールを開く時期ではないので室内のみであった。多少季節外れとはいえ休日、いろんな人が多くいた。

 

自分はクロール(と一応平泳ぎらしきもの)しかできないのでそれをするべく、とはいえ恒常的な趣味のスポーツとしてやっている人には全く敵わないのでゆっくり25m泳ぐコースに入ることとした。プールの中ほどにあって、入り口が多少高くなっているので入るのに難儀する。気を抜くと空気中で落ちるのよりは多少緩和されたくらいの衝撃を受けて痛みに跳ね回ることとなる。

 

25m泳ぐこと自体はこれでもできて、中学生だったころより質量相応の筋肉がついて、脂肪の浮力も十分で泳ぎやすい気さえする。とはいえ身がでかくなってもそれに酸素を供給する肺のサイズはついてこないもので、息は苦しい。

 

水泳は有酸素運動とはいえ水中にいる間は呼吸が禁止される。どうにもその反動が厳しく、1本あたり10分弱の休息を要する。心拍が2桁/分まで落ちるのを待つと15分くらい要る。世の人はよくも連続して泳げるものだ。

 

世の人がなぜかできるものと言えば、フルマラソンなんかはもはや人間業とは思われない。なんで無休憩で大阪から京都までの距離を走れるのかまったくもって見当がつかない。