カメラオンの講義

4年になってから何だか、顔出しを出席の要件として求める講義が増えたように思う。というのも元から顔出し必須だった英語が期間を短縮する代わりに週2コマ、変則で60分×3で求めてくる上に別の講義でもそれがあるからだ。抗議デモでもしたくなる。

 

たかだか2年と2カ月前ほどまでは対面の講義があって、教員側に顔を晒すことに何の抵抗もないし、今でも登校を強いられるとなればそれ自体に文句を言いつつも覆面で受講しようなどとは全く思わないがそれでもカメラ越しの顔出しには抵抗がある。

 

これはwebカメラという文明の機器を受容しきっていないからかもしれないが、おそらくは完全に私的な場であるはずの自室を、web回線を通じて先生方に晒すからだと考えている。

こちらがカメラオフの場合は講義といっても生放送の視聴と同じで、私的な場での行いとして正しいものになる。カメラオンだとこちらも生放送をする側だ。自室のど真ん中がスタジオとしての用途に占拠されるのが不快だ。

 

自分みたいな横幅と態度ばかり大きいようなのでさえも、自分と自室がカメラに映るとなれば髪を撫でつけておこうか、顔を洗おうか、後ろを掃除しておこうか、念のためマスクで出ようなどと色々と気を遣うのに、化粧が必要な人間にとっては迷惑もいいところだろう。

 

といってもこれがまた、講義に真摯に取り組む人を評価するのに役に立つという。詳細は話さないことにする。察してください。話して分からされました。元から受容するほか択はないが。