理科の選択

今日は大学の医学科での合格発表で悲喜こもごもであった。直に交流できる機会は皆無になる可能性さえある(現状でも2つ下の人とはDMひとつも交わしたことが無い)とはいえFF程度の緩い関係であってもお互い損はない、損はないようにしたい、そんな思いでいくつか新入生のアカウントをフォローした。

 

さて医学部入学で最初に発生するグループ分けの一つに、大学受験時の理科の選択がある。高校の閥みたいなものもある(京府医ではだいたい洛☆が大勢力である)し第二外国語が同じ人たちとは何となくまとまることもあるが、理科の選択は医学教育の導入の難易度に直結するのが特徴的だ。

 

化学はよほどの傾奇者でなければ選ぶものとして、入学するまでは受験する学部が幅広く満点を比較的狙いやすい物理が好まれて、実際入学者の7割か8割くらいは物理選択であるものの、生物選択だと最初は楽ができる。そういう私も生物選択である。高1末の科目選択の時点で医学部志望であり趣味で選択できたので、授業が眠たくない方にした。

 

物理選択者の方が多い都合カリキュラムは生物基礎に近い所から始まり、1年で医学専門教育が受けられる所まで持っていくことになる。早いように思われるかもしれないが例えば植物ホルモン周りや進化など、人間の医学に関係ない分野は全く触れないのでどうにでもなる。生物が全くの初学でも苦労しながらもほぼ全員が乗り越えるので、物理選択でも問題ないが高校生物を深く扱っていれば楽ができる。楽をしすぎてうっかり追試ラインにひっかからないようにしたい。

 

逆に教養として線形代数や大学らしい微積の基礎、力学に熱力学のさわりを扱うのでその講義では物理選択が多少有利なようだがこちらは大した差が無い様子である。個人的に数3が嫌いであまり勉強しなかったので、そこで多少苦労したのが印象に残っている。

 

といっても生物選択のスタートダッシュが効くのはせいぜい1年の間、教師の趣味で高校生物としては高度な内容を扱っていても追加で半年通用させるのが精いっぱいである。しだいに差は無くなっていくので大学のカリキュラムを盲信しない程度に信用されたい。