資本家の走狗(時給500円)


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昨日は本当に何もなく暇で、かといって勉強をする気にもなれなかったので大昔に登録してカバンなんかも買ってあったウーバーイーツをした。要は資本家の走狗としてパシリをやるものである。少々段取りが悪かったこと、長距離の依頼をうっかり取ってしまったことから写真のような時給500円くらいの結末になってしまった。

 

最低賃金を求めるなら日雇い派遣のサイトから日にちを選んで倉庫のピッキングでもすればよいのだが、あれは2日前には登録する必要があること、ベルトコンベアに流れるのを仕分けする面倒な仕事を割り振られる可能性があること、何より一日中潰れることから、この配達員のような仕事が流行るのもわかる。

 

しかしまあ、しばらく前に報酬の改定があって距離で稼ぎにくくなったのもあって、人口の密集度合いが微妙で走らされる所だと時間に2件がせいぜいであろうか。仕事としてバリバリに漕いで段取りもよくして、ちゃんと2件を1時間で回れば時給600円、ひと昔の田舎の最低賃金くらいは出るだろうか。梅田なんかに出れば時給の改善もあるだろうが移動に金がかかるし運賃も圧迫する。回収の為に半日潰すなら結局日雇い仕事と変わりやしない。

 

しかしまあ最低賃金をなんとか稼ぎ得ても、カバンや緩衝材のサバイバルシートなんかはともかく、消耗するスマホのバッテリーや自転車までこの仕事で賄うのは無理である。倉庫仕事なんかは最低限長袖を着て服を着て念のため爪先に鉄の入った作業靴をコーナンかワークマンで買っておけば済むから良いのだが、配達員稼業は給料の割に必要な投資が多過ぎる。

 

無論、こんなギグワークを生活費を稼ぐ仕事ととらえるから悪いのであって、その辺をひとっ走りすればお駄賃が入るアプリだと思えばなかなかにいいものである。ただ、これを生きるための仕事とする人たちにとっては死活問題で、その人たちの交渉で待遇が良くなればうれしい。