車のない生活

自動車というものは取得にも維持にもえらく高くつく。新車は150万とか200万とか、最低賃金で1年間働くのと同額程度はして中古車でもまともなのを買おうと思えば30万は下らない。オプションやアクセサリー、日々のメンテにもコストがかさみ法律で決められた車検も価格が高い。その上で実際の燃費が1L10kmなら1kmあたり15円はかかる。じきに20円にもなりそうだ。それを置いておく駐車場代、安心して乗るための保険代もある。

 

もちろん高コストだからこそ関連産業が栄えるものだが自分は一人暮らししても車を持とうとは思わない。一説によると維持費だけで月に3万は下らないという。その半分だけでも家賃に割けば駅に近くなったり水回りがきれいになったりといい事も多いだろう。

 

といっても道路をドアtoドアで移動できる利便性は捨てにくい、自分でレンタカーを取って運転するのも選択肢の一つだが、タクシーが道路で高密度に自生する都市部にすれば運転するリスクも消えて費用面でも短距離なら安上がりで良い。ざっくり2kmで1000円ちょっと、通勤には自転車なり公共交通機関を使うにしても帰宅ついでで済まない時々の買い物はそれでいいだろう。

 

なんて思っていたが時代の針が逆回転しつつある2020年代において、鉄とガラスでできた自走する部屋を持っておくのもよいと考えなおしている。災害時には自前の車があると家財一式を詰めて移動し、プライバシーを保ったまま寝れてよい。非常時には自己所有であることが強みを発揮する。