広告と販売促進

今日は一日中ゲームをして過ごした。といっても本当に一日中ゲームをすると逆に飽きてくるので積んでいた本のひとつ、実教出版の『広告と販売促進』に目をひととおり通した。

 

Advertising and Promotion なんて英語にしたこじゃれた副題までついているが、要は商業科の高校で使う教科書の一つである。日頃広告なんてものは画面上にいくらでもあふれていて、我々はそれを画面と通信量を食う、あるいは画面上のものでなくとも視界に割って入る有害なものとして努めて回避しているがそれを仕事にしている人もいて理論も存在するのだと改めて思い知らされた次第である。

 

販売促進の方も立地論から言葉遣いに身だしなみまで、主に小売店に携わる際考えるべきことが分かりやすく記述してあって、これを読んだ高校生がすぐバイトに活かせるようにもなっていて非常に実用的だと感じ入った。ついでにこの本の内容をつきつめていくとリテールマーケティング、販売士の資格が取れてちょっとした箔がつくらしい。どれだけの価値があるかは知らないが簿記3級みたいなものだろうか?

 

それにしても、専門科の高校教科書というものは前提知識の要求水準が義務教育程度であるため非常にとっつきやすい。自分の本業の医学で、医学生向けの解説がしっくりこなかった場合に看護学生向けのものを見て概要を掴むことがあることによく似ている。より幅広い読者が想定されていて、正確性を損なわない範囲で分かりやすく書かれているのだ。

 

教科書では最新の傾向を100%掴めるわけではなく、文字通りの教科書的な内容に終始しているがそれゆえに何が正しいかわからない門外漢、初学者にはありがたい。この春休みで他のものも買ってみようか。