7日目:国試が最も便利なソース

今日は精神科の定期試験であった。事前に過去問を解答付きで配布するなど学生への優しさが際立つ先生方であり、試験でも上の先生の『学年全員が欠けることなく、健康に進級してほしい』との言葉を体現するようであった。

 

教壇に立つ先生方の慈悲程度の個人差こそあれ本物なので、素直に解釈して受け取るものである。慈悲の多い科目ではそれを裏切らないように勉強し、慈悲の少ない科目では特に力を入れて勉強しなければならない。

 

さて、ここ数日のブログやツイートで『授業資料に依存しすぎずソースの多様性を持とう』と発信し続けている。国試もまた医学生が使うのに良い情報源であり、臨床医学の定期試験で使うことに関しては最適であると最近改めて気づいたのでここで述べることとする。

 

そもそも臨床医学の講義をする目的は、国の共通カリキュラムを遵守する為でありシラバスにある個々の疾患を理解し説明できることであるが、国試に合格させることもまた目的の一つである。

  

その為、定期試験の問題には国試の問題がよく採用される。内容が確かで、著作権の問題もクリアされていて(特に画像は他から得ようとすると丁寧な処理が必要となる)目的にガッチリ合致するため非常に使い勝手がよいらしく、年齢を題意が変わらない程度に上げ下げする程度の改題で出てくるのだ。

 

試験対策の為に集まった連中と資料を眺めて、所見や症状と病名がマッチしているかどうか議論することがある。そこで国試の問題に割り当てられた番号を述べ、この問題で正答だから正しい、というと間違いがない(容易に確認できる)のですぐ解決するのだ。

 

問題自体はmedu4など国試対策の企業サイトで確認をするのだが、解説文はともかく問題と正答は厚労省掲示しているので安心して信じることができる。

 

国は信用できないという方もいるかもしれない。しかし何かを信用しないと現実的に学習が進まない中で将来国の健康保険制度に従って働く者として、そうでなくとも国家試験への合格を目標とする者として、まずは政府を信用しないと始まらないのだ。