サイゼ

またサイゼが燃えている。初デートにサイゼはどうなんだという割とまっとうな言い分が炎上し色々な方向に飛び火したのだ。何でやうまいやろ、とかサイゼが県境の内側に無い人の事も考えろ、などとわいのわいのである。

 

私個人としてはサイゼは安すぎてその辺に何軒もあるような地域の社会人の初デートには耐えないものだと思う。別段予算何万の寿司屋が、高級フレンチが、中華が良いというものではないが、どうしても値段が格をつくる一面がある。

 

昨年に直輸入のキノコが入ってこないのでそれ関係のメニューが終売になったことからも分かるように本場の飲食店に出すに足る質の食材を安定供給して工場で調理して安価に供給してくれているのは分かるが、その安さゆえに客層に問題がある。別段不良青年がたむろしている訳でもないが学生の集団や子供連れか子供連れでない家族、あるいはツイッターで注文を募集するおふざけ大学生、カタカタとPCでの作業にいそしむ社会人などがにぎやかにうまい飯を囲んで過ごす場所である。こじゃれた雰囲気がない(足りていない)。

 

例えばサイゼで商談などというと少し安っぽい感じがする(スタバの方がマシ?)し、政治家がサイゼで会食というのも無いだろう。情報もすっぱ抜かれ放題である。逆に高級ホテルのドリンクでちゃんぽんして遊ぶのも品が無い。幼児が叫ぶのもマクドならそこまで気にならないが回らない寿司屋で走り回られると困る。TPOに配慮しようというのが元々の趣旨だったのだろうけれど燃やしたい人が燃やしている。

 

自分はサイゼを友達との会話に安易に使える店とか、頼めば料理が出てくる勉強スペースとして使っている。駅前の店は一時的に潰れているのが少し残念だが、郊外の店の方はいつもガラガラで堂々と長居していられるので席料のつもりでいろいろ頼んでいる。あれこれと頼んでも2000円前半で収まるのもサイゼのいいところだ。