【特別お題】金銭と時間の自由

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

 

ここ十年で世の中が変化したことは色々あり、コロナを抜きにしてもネットを中心とする技術の進歩や安全重視、コンプラの浸透などいくらでも挙げられるがそれをつらつらと並べると長すぎるので個人的な事柄の一つに絞るとする。それは時間と金の自由である。

 

10年前私は小学5年生であり、小学生である前に受験戦士であった。別段、スポーツや芸事をやっている人たちとそう変わらない。放課後は週3回で3時間か4時間ほど駅前の塾に通い、日曜日は県境を越えて夕方までテストと選抜講座を受けに行く生活であった。10年前から数カ月して2月になると6年生のカリキュラムとして土日も朝から晩まで完全に埋まり、宿題をろくにしないことで塾の無い平日を『休み』として捻出する生活であった。

 

この時にも自由が無かったわけではなく、志望校の選択や昇格テストの受験など割と重要なことも親による手続きが必要とはいえ自分の決定が通ったし塾の後はほとんど自由時間であった。しかし自分自身の収入源は無く起きている時間の大半を学校か塾に費やすのが常であった。

 

翻って現在は、JASSOが家のローンより数倍安い金利(機関保証代を考えても)で貸し付けてくれる奨学金を丸々自由に使えて時間の融通が最大限に利く。授業とてどうしても必要ならzoomを開けて耳だけ傾けたって良いのだ。『大学生の日常』が去ってくれたおかげで大学生は自由を手に入れた。通過点とは分かっているが、現状の生活は幸せである。ずっと続けばいいのに。