厚着の圧力

このところ親が、顔を合わせるたびに厚着しろ厚着しろと言ってくる。こちらも顔を合わせるたびに拒否するので問題ないが。

 

寒さにはそれなりに強い私とて、今は夜に半袖短パンで外出したり窓を開けたまま寝たりするのは少し厳しいが、昼間ならTシャツに綿パン、半ズボンは中高で着ていくのが禁止されていた名残で室内用のイメージが強いので年中長ズボンだが、それでいたって平気である。空気より周囲の目線がまだ冷たいくらいだ。

 

というのも、この時期は室内という室内に暖房がガンガンに焚かれていて、外に合わせると我慢ならない。特にコロナ前の電車など最悪であった。人がみっちり詰まっていてそれだけでも各々の体温により暑い。大人一人で100wの暖房に等しいというから1両に200人いれば20kw、1kwのオイルヒーターの20基くらい動かしているのと同じである。それだというのに豊富な電力で椅子の下からガシガシ熱された温風が噴き出てくるのだ。

 

Tシャツ一枚で暑い暑いと汗をかくのが常で、よくも厚着した上にダウンなど着込んで平然としていられるものだと念をこめて数人挟んだ向こうの人を睨んでみると、なぜこいつは冬にそんな薄着でいられるのだとにらみ返されたりする。となりの人には上着を脱ぐな狭いだろうと態度で嫌がられる。それなので冬にもなるだけ薄着で、着てもウインドブレーカーかユニクロのペラペラのを1枚くらいで乗り切ろうとするのが習慣になった。

 

今年の冬はやや寒いというので、最高気温が7℃くらいになったら諦めて冬服を取り出すとしようか。