【検討中】JASSOの奨学金一考①

*この記事での情報は個人の解釈によって簡略化されております。実際に利用を検討しておられる方は公式のHPをご覧ください。 

https://www.jasso.go.jp  独立行政法人日本学生支援機構 | JASSO

 

JASSOの奨学金制度は一般人が広くアクセスできる中では最高に条件がいい借金である。ざっくり言うと高校を出てから2浪以内か高卒認定合格者で、親の給与が合わせて8桁になる程度までで、大学などを卒業する見込みが立つなら収入0円でも担保のたの字も無くても申し込める。しかも在学中は返済を待ってくれるし利息も付かない。返しにくい状況になっても泣きつけば慈悲のある対応を受けられる。

 

金利も一部の人が金儲けだと批判するが実際は民業圧迫と言われかねないほど低く、貰い終わってから20年かけて返すまでの金利が一定の固定方式では0.3%未満、5年ごとに変わる見直し方式では0.005%未満が近年の水準となっている。後者などとんでもないことだ。0.005%なら100万円借りて金利が年50円、コンビニのおにぎり1個で2年もつ。

家自体が担保の住宅ローンだってここまでではない。これより割が良いものといえば、過疎自治体が発行できる、雑に言えば7割が国持ちの過疎債くらいなものである。この『3割自治』を象徴するような借金を個人でできるなら流石にこちらが優るか。

 

余談はさておき、この利率は借り終わった時に決まるのであと2年半ほど今ぐらいの水準であってほしいものだ。そしてその後は盛大にインフレしてくれると都合がいい。固定型なら0.3%固定、見直し型でも3%が上限なのでそれ以上の金利上昇は借り得である。例えばハイパーインフレによって東京のバイトが時給1000万円、ビッグマックは300万円なんて状況になれば数百万円が牛丼かラーメン1杯分まで目減りする。ただしそれによる生活の混乱は考えないものとする。

 

デフレされたら少し困るが、まさかマイナス金利がつく訳もないので損にはならないだろう。他国の経済が成長する時にまさか、日本だけ1ドルが100円近辺のままでハンバーガーが1円、ユニクロの服は10円なんて極まったデフレになるとは考えにくい。仮にそうなれば救済制度が新たに組まれるだろう。なにせ借りている人数が多過ぎて返済者の生活が破綻すれば国中大困りなのだから。

 

0.3%なんていう低利率の借金は早めに返すのはよくない。せっかく手元にまとまった現金を置けるのだから急な出費に備えて、年15だの18%だのと何十倍(比喩でない)の消費者金融や安くて3%などと十倍(比喩でない)の利子を取る銀行の借金の世話になるリスクを減らせるようにすべきだ。

 

長くなったので残りは翌日に分割する。