中だるみ万歳!

中弛みという、主に中高一貫校の親が嫌うものがある。中高6年間のうち、入学直後と大学受験期は勉強に集中するがその間の中3や高1ではあまり勉強せずに遊んでしまうというのだ。高校受験をする人はその時期を受験がを近くに見すえつつ過ごすが、期間が短いなりに中2や高2で少したるむ。

 

これは事実であり、わが校の中三の時なんかは廊下の向こうに特別のテラスがしつらえてあって思う存分日を浴びたりしてくつろぐこともできた。学習内容としては高1~2相当の英語、数学2B、理科基礎(生物だけ理系用)など決して軽いものでは無かったが、twitterをしてPCゲームをして東京旅行もして、勉強の事をあまり気にせず存分に遊んでいた。

 

小4から3年と入学後しばらく、下手すれば物心ついた時からずっと勉強勉強習い事勉強勉強と言われて育ったような中学生にとってこの中だるみの時期は英気を養い次の受験に向かうための時期であり、少々の金と自由な時間を使ってその後も続く忙殺される生活の支えとなる心を育む時である。もちろんこの時期に中だるみせずガシガシ勉強させられてきたような人、あるいは勉強を全く苦にしないような人相手には受験バトルで不利になるのは仕方がない。努力を才能で覆すとか、短期集中するとか、そもそもバトルしないとか色々して乗り越えるものである。