半ひきこもり

今現在、というよりは1年半近く、講義でろくに大学に通っていない。一度感染拡大が小康状態になりハイブリッド講義が模索されたころに、課題を出すついでに講義室を覗いたがそれでも数人しかいなかったのでわざわざ通学に2時間と1200円を費やす価値は無いと判断しその日以降は実習や試験など必要なとき以外はずっとオンラインで、授業を受ける姿勢を90度ほど間違えつつ過ごしている。

 

34歳以下で職業訓練は行っていないものの就学し、また就労しているのでNEETではないものの、労働に行かなければならない日以外は穏やかに家の中で過ごすことができている。

 

それにしても、今後は固有名詞CBT、要は医師免許の仮免(実技試験も別にある)の対策やら病院実習やら国試対策やらでろくに長期の休みを取れず、大学を出てしまえば盆や正月の休みさえも少なくとも10年ほどは望めないとなると精神に少々のダメージが入る。

 

病院への就職とて一般の就活ほど倍率が高くないとはいえそれなりに手間であるようだ。寿限無に『ハイポハイポハイポのシューリンガン』とあるように、ないが、心身への負荷が比較的軽いことを指すハイポな病院への就職を成功させないと身がもたない。献身的な仕事が求められるとはいえ本当に献身してしまっては後が続かないのだ。

 

それゆえに今の虚無を最大限に味わう必要があると思っている。虚無でない事柄も体力と時間とほどよい金が揃ったこの時期限定であるので大変である。コロナの状況を見つつであるが、夢の国以外ろくに観光できてない東京に1週間行って現地の生活を見たいし、札幌や東北の町々にも行けてない、九州の故地にも20年行ってない。旅行ばかりだな。7年だか越しのスキーだって行きたいものである。

 

普段はひきこもりたいが時には遠くに行きたい、やや矛盾した心持の我が身であることだ。