自家製ポップコーン

ふと炭水化物源を探して冷蔵庫を漁っていると、半年くらい前に100均で買ったまま死蔵していたポップコーンの粒を見つけた。流石は穀物というべきか、100均の衛生的な包装に感謝すべきか、はたまた硬い硬いコーンの性質のおかげか、完璧に保存が効いていた。

米を炊くのに50分、パスタにはお湯を沸かす時間を入れて15分はかかることを考えれば、やや密度が物足りないとはいえ5分もせず膨れるポップコーンは中々のファストフードである。最速のファストフードはお湯入れ10秒のクイックオーツだがあれは味付けを工夫しないと食味が悪く嗜好性に欠ける。

 

フライパンに脂と塩を入れ、コーン粒を流し入れて蓋をして中火で数分。ポツポツポツと弾ける音が聞こえてくる。気分次第で強火にしてテフロン加工を苛め抜くなどして、あまり破裂音が聞こえなくなったら完成である。どんぶりにあけて箸でチマチマとつまむ。今は切らしているが、カレー粉などまぶしてもおいしいだろう。キャラメル味も作りたいがフライパンの洗浄が面倒そうなのでしない。

破裂しなかったものは硬いので食うなとあるが、中途半端に破裂して殻から白い部分が覗いている粒は固焼きの炒り大豆みたいな食感で面白い。破裂していないものは注意通り人間の食べ物ではない。

 

ちなみに、よくイオンとかに置いてあるハローキティやらアンパンマンやらの可愛いポップコーンマシンは全く操作しなくても上手に出来上がることはご存じだろうか。それらしくハンドルなどついているが、せいぜい演出でキャラクターが揺れる程度の効果しかない。まあ、全く回さないからといって粒だけコロリと出てきたら大号泣待ったなしだから当然と言えば当然であろう。

ポップコーンマシンに夢を持っていて、この記事にたどり着いて、その上でこの記事を読めるちびっこがいないことを祈っておこうか。