ソバの実

今日は先日に業務スーパーで調達したソバの実を使ってソバ粥を作った。裏面の作り方通りにまずはソバの実をフライパンにあけて煎った。

 

炊く前に煎るというのも普段なじみがないが、要するに楠公飯の手法だと思うと納得がいく。楠公飯は玄米を煎ることで柔らかくし、水をよく含ませてかさ増しを可能にする料理法だ。

 

思えば和食で粥といえば、再利用料理のお茶漬け類を除けばだいたい病人食である。粥で焼き魚や煮物類を食べるのもしっくりこないのでそんなものだろうか。

 

次に水を入れて炊いた。水量は裏書きでは2倍とのことだったが、不安になって2倍半突っ込んだ。流派によって差があるようで、3倍とも3倍半ともいうところがあるので分からないながら間をとった形だ。ついでに調味料棚に転がっていたフライドオニオンも適当に突っ込んでみた。

そして水気を飛ばしながら15分炊いて、途中で指示通りに少量のバターを加えて出来上がった。飯を炊くのにバターというのもこれまた馴染みがないが、バターライスが標準と思えば納得も行く。

 

 

皿に盛って食べてみたところ、どうにも生煮えであった。といっても店やインスタントの、正解と分かるものを食べたことがないので本当に生煮えか分からないが、生煮えの感覚があった。あとはフライドオニオンを入れたのは正解で、旨味がよく補充されていて食べやすかった。乾燥キノコやソーセージなどを入れてもいいかもしれない。

 

ちなみに本場ではそば粥を炊いて、牛乳や蜂蜜を加えて甘くするらしい。要はおはぎとかキャラメルポップコーンみたいなもんだと思えば納得はいくのだが、理解はできない。今度少量で試そうか。