釣り堀で入れ食い

今日は野を超え谷越え淀川を超え、松井山手の方にある『京阪錦鯉センター』に行ってきた。ここの本業はその名の通り錦鯉の販売だが、副業か宣伝かで金魚と鯉の釣り堀をやっている。

 

屋内の冷房が効いた部屋で店員のお姉さんに1000円を払うと、練り餌とハンカチ、そして簡素な竿が渡される。餌を米粒大から押麦大、極小粒の納豆大くらいまで気分と雰囲気で取って指先でクイクイと練り、皮膚が針先を感知するまで押し込む。

 

魚群からチョイと離して放り込んでやると、表層の腹を空かせた金魚たちが我先にと殺到する。音で餌を感知しているらしく、跳ねない程度に勢いよく落としてやると反応がいい。すぐに浮きが動くので、ヒュッと上げると魚が上がってくる。席の横に用意されたエアレーション付きのバケツに放り込んで次の餌を練る。

 

表層の金魚と戯れているうちに、時にはそこそこ大きい鯉がかかる。同席者が大きいのを釣ったときはちょっと反応する。そして次の餌をつける。ヌシじみた大きな鯉が水底を泳いでいる。浮きを上の方にずらしてやれば食ってくるかもしれないが、大きい分釣られるときにしんどそうなので止しておく。とにかく数を釣ってスコアアタックするのもいいものだ。

 

隣では爺さんがチョコボール大くらいに練り餌を取って針を分厚く包んで全く釣れていなかったが、助けを求められているわけでもないので淡々と小さな餌をつけて分に2匹近いペースで釣っていく。

 

暫くするとバケツが埋まり、エアレーションがあるとはいえ苦しそうに水面で空気を呑む魚が続出するので店員に告げて横のバケツに新しく釣った魚を入れる。

 

今日は60分で110匹釣って終了した。平日で回復して、土曜日の中でも時間が早かったからか魚の調子は結構良かったものの、私のほうが緊急事態宣言と試験で3ヶ月ほど離れて釣り方を忘れていた。写真に映えるデカブツは1匹も釣れず。一番調子がいいときは1時間で120匹少しにデカブツ数匹を釣ったものだが。まあ、こういうことも生き物相手の予想がつかない楽しみだといえよう。

  

 

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