KOHYOのコッペパンサンド

高校時代、月1万円で昼飯代をやりくりしないといけなかった私は何を食べるかに苦慮していた。コンビニ飯は常食するにはわびしく、食堂に行くにもやや量が不足する上3限後でなければ混む。外に食べに行こうたって徒歩圏内にはやはり常食に厳しいラーメン屋かインドカレー屋しかなく、そもそも昼の外出は禁止されていた。

乾パンはコンビニ飯以上にわびしさが募り、ジャーキーなど足してやれば中々悪くないのだが乾きものということでずっと食べ続けるには厳しいものである。朝夜に補えばよいとはいえ微量栄養素の欠如も気になった。

 

一長一短のコンビニ飯、食堂、乾パンのローテーション、たまに弁当のローテーションで昼飯をとっていたが、高校2年の末(だったはず)に素晴らしい選択肢を見つけた。それがKOHYOのコッペパンサンドである。

 

給食で出るようなサイズのコッペパンに申し訳程度のキャベツと鶏か豚か白身魚の揚げたのが挟まっている簡素なサンドである。同価格帯ではその上の階にアメリカ風のサンドイッチ屋があり同じく100円から売っていたが、向こうは牛肉を使う都合冷めると脂が固まってまずいので昼に食べるには厳しかった。

そのカロリーは100円で350kcalほどであり、2本と体育の時は追加で1本持っていけば十分に足りた。住吉駅から直結で大したロスなく買えるので発見後はこれをメインにし、買えなかったときは3限後の10分休みに食堂に駆け降りることが常であった。