(EU4)リアル厭戦

最近ようやく無駄にできるまとまった時間と頭の体力が手に入ったので、EU4をやっている。こいつは非常にざっくりというと1日1ターンでやる(新しめの)世界版信長の野望みたいな代物であるが、扱う年代が1444年から1820年まで約400年と長い。ゲーム内時間のタイムアタックをするとか、戦術の優位で戦略の不利を覆そうと試みるのでもなければ1日単位の制御こそ必要ないものの、それでも時間を盛大に食うゲームである。

 

そのゲームのパラメーターに『War Exhaustion』、厭戦というものがある。傭兵でもない兵士の減少、領土の被占領、港の封鎖などで上昇する数値であり、溜まりすぎると収入が減り、兵の回復が遅くなり、国中で反乱が頻発するようになる。反乱が沸くほど厭戦がたまった場合は概ね領土の大半が敵の占領下なので、ゲリラとして敵を少し削ってくれるのだが焼け石に水である。

 

これをもじった概念として、プレイヤー厭戦とかリアル厭戦という言葉がある。これは画面のこちら側から国家を操作する我々プレイヤーの疲労のことで、単純にプレイ時間によって積み重なっていくほか思わぬ事故、難敵との戦いなどで上昇する。一定以上になると操作の精度が下がり、ものぐさがちになり、終いにはセーブをして、あるいはせずにデスクトップに戻ることとなる。

 

このゲームでの世界征服は、これが一番の難敵であるそうだ。そのためのリソース管理や広大なマップに存在する多数の国家を踏み潰すためには膨大なプレイ時間が必要で、プレイヤーの意欲をゴリゴリ削るのだという。