体温測定

毎日の体温と症状の有無を大学に報告することとなっている。4カ月ほど前は提出率が自分の学年だけやたら低いとお叱りが幾度となくあったが、最近はそのような話をめっきり聞かないので皆しっかりと提出しているらしい。試験の時に、名前こそ非公開であったが晒し者にされていた為であろうか。人間が集まって(集まれていないが)過ごす以上同調圧力はどうしても発生するもので、それで一度そのような雰囲気が生じると惰性も相まってなかなか長く続くものだ。

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さてこの体温測定だが、自分は舌下温で測ることにしている。腋窩でもいいのだが気を付けていないとすぐに(接触が悪くて)低体温症に近い数字が出てくるのでそうしている。無論自分専用の体温計を使い、使用後はアルコールで拭いた上で机にしまって家族には触らせていない。

 

この体温というものは、環境に左右されづらい体の深部、皮から遠い方の温度を知りたい時にまさか腹に体温計を刺すわけにもいかないので温度が比較的安定する体表で代用するものである。一番精度よく出るのは直腸温であるが個人が毎日やるには衛生上の問題があまりに大きすぎる。鼓膜温を測る装置もあるが高価だし自分では見えない。

そこで舌下か腋窩となるが、前述の通りどうにも腋窩では測りづらいので舌下にしている。舌下で測る対象となる舌や口腔粘膜には皮下脂肪がつかないのが良いのかもしれない。我が二の腕や脇周りの皮下脂肪層は特に分厚いので。

 

来年には医学部の仮免(筆記、実技)を終えられたら病院実習が始まるが、その過程でひとつの手技として腋窩での体温測定を覚えることになるのだろう。唾液に濡れない分多くの人に用いるには衛生面でよいので。