大学の思い出:生命物理化学

大学の授業について語ろうにも、医学部の専門教育はネットに放流するには刺激が強すぎるものばかりなのでどうしても1年次の教養教育に関するものが多くなる。

 

教養教育といえど時間割のほとんどを必修または選択必修が占めており学生に自由はあまりない。その中で、理系の端くれとして物理の初歩を習得させるのが目的であろう『生命物理化学』という講義があった。

 

初見ではやることが分からない名前であるが、中身は熱力学+反応論+光学の触り程度であったと記憶している。高校化学でやった反応論はまだしも、物理学の分野は今まで物理から逃げてきた自分にとってはなかなか厳しいものであった。生物選択だから見慣れず厳しいのかと思って物理選択の人に聞いてみたが、それでも少し難しかったらしい。

 

とりあえず公式を覚えて本試験に臨んだが50点程度で赤点にはかからず乗り切ればいいという大昔の感覚が残っていたのか、追試にかかってしまった。

 

出席はしていたことで留年のスイッチを押されずに済みなんとか進級させてもらったので良かったものの、その権利を握られる事実自体で脂肪肝が冷える。

 

解剖学の追試にかかった時は当時の比でない緊迫感に襲われたが、その時の事は追々。