足湯
この頃少しずつ暖かくなってきて、足湯の季節も終わりだなと思うこの頃である。
秋から初春の休日昼に、時間と体力が余っていれば足湯に繰り出すことが多い。高槻の山のふもとにある祥風苑という温泉屋の入り口に、石の湯舟があってそこで足湯ができる。
案外知名度が低く、1時間も浸っていると数組は『足湯なんてあったのか』と気づく人たちがいる。高槻はそこまで観光映えする市ではなく、初見は少ないだろうからやや不思議である。のぼりを立てているわけでもないから見逃されるのだろうか。
そこに行くのは外の空気を吸い、また足湯で暖まるためでもあるが、そこに来る人々との会話を楽しみに訪れる目的もある。
だいたい居合わせるのは家族連れであるが、これはほとんど会話にならない。彼らは彼ら自身だけで完結する傾向がある。子供からは目と注意を離せないということなのだろう。ただし子供だけなら高確率で会話に応じてくれる。ある時居合わせた特徴的な新聞をとる家の兄弟との会話に衝撃的なものがあったものの、ここに載せたいものではないので載せない。
子無しの夫婦はそれに次ぎ、会話する雰囲気になる場合とならない場合がある。ボイチャで人狼をやっている夫婦がいて、会話から状況を推察するのが面白かった覚えがある。
高齢者や、中年までの友人連れならかなり高確率で会話に花が咲く。世間話だけでもけっこう楽しいものだ。
しかしやはり、自分と同じ独身男性相手が一番気楽である。1年半ばかり前にエンカウント(原義)したカナダ留学経験者は元気にしているだろうか。
twitter非依存の会話相手というのは、自分にとっては中々少なく大切なものである。今シーズンは試験ラッシュでなかなか行けなかったが。