休耕田のソーラーパネル

 

carrotman.hatenablog.com

 

この記事の続きです。

 

この敦賀日帰り旅行には京阪神滋の民ならおなじみ、そうでなくとも在来線乗り放題の18きっぱーに大人気の新快速に乗って行った。高槻から(姫路より延々とやってきた)電車に乗り込み2時間弱乗って湖西線の車窓をのんびりと眺めていたが、自分のように遊びできているなら琵琶湖の横を在来線で行くのも悪くないがビジネスで移動するなら多少値が張ろうともサンダバあれかし、といった心地であった。

 

湖西線では小野のあたりまでは宅地が続き、そこを超えると田んぼと家とちょっとした商店が混じる郊外になる。そのおかげで琵琶湖がずっと右手に見れて良いのだが、そこで目につくものがある。田園に入り混じるソーラパネルである。

 

湖の際で常に一方が開けているので立地が良いのか、それとも単純に稲作をできなくなったのか、水田の端に青くまぶしいソーラーパネルがずらりと斜めの台に据え付けてある。建物ほど重くないとはいえそれなりに重いパネルを据え付けられるように地固めをしては田んぼに戻す時に苦労しそうだが、戻す気もないのだろう。

隣の人に貸すなり売るなりできず、かといって放置して草が生えるに任せると迷惑がかかり、都会の暫定的な土地活用の定番である駐車場は有り余っているので手間なく多少の現金収入を得られるようにしているのだと思われる。

 

しかしその土地が太陽光以上の価値がないと判断されたと思うと、農業も結局は陽の光を取り込む産業なのでだいたい同じとはいえどこか悲しいものがある。