市内/市街観光

今冬のどこかで天気と気分がいい時を見つけて播州赤穂に日帰り旅行をしようと考えている。前の夏に敦賀に行ってきたので、もう片方の端も見て回ろうという心づもりだ。コロナの感染者数が高止まりしているのでなんとなく行けていないが、3回目接種を済ませてしばらくしてから、3月下旬位になるだろうか。ちょうどそのころには進級確定の報告も出ることだし。 消化器は問題なく解けて、神経の方も少々不安ではあるがどうにかなっているものと信じたい。

 

さて私がちょくちょく旅行する時、地場の名所には目もくれずむしろスーパーやデパートに直行することが多い。しかも全国ないし地域一帯にいくらでもあるようなチェーン店にである。というのも俗にいう観光名所の類は地元民には全く無視、あるいはその場所の象徴として敬ってはいてもふだんは訪れないようなものだからだ。

 

とくに食品でわかりやすく顕著だが、全国どこでも同じようなもので8割がたが満たされているからこそ残り二割の地場のもの、少なくとも自分のホームタウンにないものが目に入る。これがまるっきり別物では差異が多過ぎて情報過多、よく分からないまま後にすることとなるのでありがたいことである。

 

あとはレンタサイクルなどがあれば借りてまちの風景を見て回るのもよい。シャッター街も住んでみるとたまったものでは無かろうが訪問者としてさっと見て回る分には趣があり、活気が残っているとなおのこと良く店の1つ2つを冷やかして小物を買ったりもする。

 

正直なところ地方都市では「街のつくりようは車を旨とすべし。成人はいかなるところでも車に乗る」との標語でもあるかのように、実際あるのだろう、車前提の市街地形成が成されていて2本の足で移動するには難儀する。歩道が荒れているとか、信号や横断歩道が少ないのも嫌だがしんどいのは無料の平地で広大な駐車場で建物がこれでもかと希釈されていることである。

 

嵐山なんかの観光に特化した場所を除けばその地域は住む人のためのもので、日帰りかせいぜい数日を過ごして戻っていくよそ者は当然受容することになる。それもまた旅情のひとつである。