ネギの再生

ベランダの植木鉢でネギを再生している。特に難しいものではなく、スーパーで買ってきたネギを料理する時に少し長めに根のほうを残しておいて、しばらくの間活けておいてから土に突っ込むだけである。

 

白ネギを作るのは土を盛らないといけないので少々手間だが、煮物を作るときに臭みを消すために欲しくなる青い部分を、冷蔵庫を占有することなしに手元においておけるメリットがある。

 

そもそも野菜なんてものはハーバーボッシュから何から挙げればきりのない科学技術に支えられて非常に安価なものだ。

地場野菜どころか遠く海の向こうメキシコのアボカドやスペインのにんにくでさえ近くのスーパーでいつも100円台、経済的なメリットでいえばベランダ農業は大損でしかない。架空のレビュー書きでもしていた方がマシかもしれない。

 

 

必要なのが少量で保存も効かず買いに行くのが手間とか、保存のスペースを冷蔵庫や棚にとることさえ気に入らないとか、そんなときにこそベランダ農業が有効になる。普段から量を使う一般的な野菜は候補から外れ、少量で使用頻度の低い香草類こそがやはり適している。

 

ハーブ類ということで怪しい通販から、漢方の研究会の主将らしく麻黄の種を買って栽培を試みた(まったくもって合法)のだが何が悪かったのか発芽しなかったのでおとなしくネギと、あとはホームセンターで買ってきたバジルを育てている。