神経追試

今日は神経の追試に行ってきた。京都はバスの街で、というのも地下に遺物が多過ぎるのと地下水が伏見の酒造に使われるのとで地下鉄が掘りにくいためである。ついでに上に伸びるにも強い強い規制がある。しかしまあ、上にも下にも延びられずスプロールしようにも地形と意識の都合上厳しい、広がる余地のない街であることだ。

 

100万都市の威信にかけて赤字を垂れ流しつつも縦横にバスを頻回に走らせてくれてはいるが、高々2kmくらいの距離でL字に曲がった所に向かうのに東西方向の横のバスと南北の縦のバスを乗り換えるのも面倒である。

こういう時に自転車があるといいが、コロナ禍で京都に向かう機会が激減してから割に合わなくなった。わざわざ自転車を高槻の家から輸送せずとも現地でサブ機が1万円もせずに手に入るが、駐輪場の維持費が月3000円はする。長期のレンタサイクルで最近はやりのサブスクをしようにも同程度以上はやはりかかってくる。

 

そんなこんなで、追試の日に歩くほど近くはないが大した距離でもないしタクシーを使うことにした。タクシーは何回でも頼んだだけ曲がってくれるし勝手に決まったところで止まりもしないし、短距離なら1000円札一枚で収まる便利な交通機関である。

 

そうして無事に到着したのちにパソコンを開いて文字通りの直前対策をいつものメンバー(『親愛なる野郎ども』の題で記事化している)と行った。物事を網羅的に学習することはけっこう大変で、一つにまとまった成書があってさえ何回か通読したくらいでは見落としが発生するものである。

 

今回は神経外科と内科と病理のちゃんぽんということで範囲がめっちゃ広い。知らないところはどこだろうとウンウン唸っても、知らない以上出てくるはずもないので他の人が復習しているのに乗っかるのを好んでいる。100%埋めきることはできないにしても、これで重要事項のとりこぼしリスクをさげることができる。

 

追試の問題自体は数問難問が出題されたものの、6割を取りに行くのにそこまでは苦労しない難易度だったように思う。先生の採点の傾向が把握できていないのであくまで勘ではあるが。まあ完答した中で合っていると確信できたものだけで65%あるのでその内先生の基準に合わなかったものと、あやふやながら当たったものでうまく相殺しきれているだろうと考えている。それに、神経だけで流石に何十人も留年させはしないと信頼しているので、相対評価で上の6か7割にいれば問題ないとのメタ思考も働かせている。

 

そもそも、留年させればさせるだけ儲かる私大と違って、国公立では大した学費にならないからか追試となればよく勉強するかは知らないが、留年の人数はそこまで出ないものである。前の進級判定ではけっこう出た印象はあるが。正直なところ人数も問題だが学年代表が毎年変わっている方がまずい。少々ながら学年運営に携わってきた身としてはその度に混乱が起きていることが察せられてつらい。

 

まあ今後のことはともかく、ようやく直近の試験に悩まされない期間を手に入れた。秋には仮免の試験もある、最後の春休みと洒落こむこととする。