大学の歩き方:試験互助グループ

医学部の6年は試験試験また試験、少しあいてまた試験。試験の連続である。卒論などは求められない代わりに、試験の密度がかなり高い。

 

その試験を突破するには自助、共助、公助の3つが必要である。公助は大学の講義や課題で、全員に配られるものである。自助は自分ひとりで行う勉強で、適切な量がもちろん必要となる。この2つは今はおいておく。

 

さて、今日の本題である学生同士の互助であるが、試験中にこれをすると不正行為であり1年と55万円、そして信用を失うこととなる。しかし試験の前、厳密には試験問題が配布される前までは学生間で教えあうことは禁止されていない。

 

大規模な部活に所属していればその中で互助が行うこともあるが、学力面で信用できる個人的な友人数名に分からない事柄を質問したり、逆に受けたりすることで2年前期は対処した。また、ツイートの形で出力することも良い練習となる。2年後期ではそれに加えて学年の要人を介してライン上での互助グループに参加し、試験に関する情報共有や教えあいができた。

 

この教えあいというもの、互いの学力が伯仲していれば中々よいものである。相手の質問を目にすることで、見落としている分野に気づいて再確認することができる。あいまいな理解では答えられず、また間違ったことを教えては申し訳が立たないので調べる過程で身につく。一対一では遠慮もあるし、分量も限られるが10人ほどでグループを組めばそこそこのデータベースになるはずだ。

 

これが公立小だと、5割以上の人はほぼ全ての課程を容易に理解する上学力の差が大きすぎて教え『あい』にはならない事が常であろうが。ともに受験適性が高く育ちもある程度共通し、学びの暗記量が莫大だからこそ成り立つことである。

 

試験前以外は雑談や愚痴、課題の解答や先の大きな試験に向けた情報交換などを行っている。医学部に全く関係のない相談を行うこともある(スマホの機種など)。気心の知れた男衆の間では情報の共有がスムーズである。

 

自分の学年は教養の1年を対面で過ごしたから同学年間での人間関係構築が容易であったが、ずっと講義がオンラインで直に顔をあわせたり同じ飯を食ったりしたことがない相手とそのような関係を築くのはやや困難かもしれない。

 

しかし試験の突破、課題管理において同級生との互助は重要である。人間関係により消耗する性質の人も多いだろうけれども、複数人とその関係を築いていないと進級が危うくなる。