人のかぞえかた

試験後にやるゲームもいいものだが、試験前に勉強時間と睡眠時間をごっそり割いてやるのもまた別の楽しみがあっていいものである。自滅行為とまで言えそうなものだが、それも含めて楽しんでいる。

 

さて、世にあふれるいくさ系のゲームでは扱うスケールによって作中で倒れていく人数が異なる。FPSの類なら数十人、戦場シミュなら数百数千(あまり知らない)、国盗りものなら舞台にもよるが1ゲームで数十万から数百万、特に世界大戦ものなら数千万。それ以上となると人類破滅ものか、宇宙などSF要素が入るだろうか。

 

自分はこの世界でひとりの人間としているわけだが、今やっている世界大戦もののゲームではプレイヤーとして、国つきの神とでもいうべき視点から部隊を動かす。兵力1の消耗に対して生い立ちや状況が語られるわけもなく、ただ単に国の『人的資源』が部隊の補充時に1人分減っただけとして処理される。

 

昔なのでよく覚えていないが、『1万人の死が1回あったと思わないでください。かけがえのない1人の死が1万回あったのです』と聞いたことがある。しかし、1000人を概ね1とする『人的資源』の減少としてみることが続くと、1万人、10万人と大きな数字を使うことさえやめて『5桁溶けた、6桁溶けた、もう7桁溶けたか......』と桁数で考えるようになる。

 

ゲームとリアルを混同しすぎてはいけない、気を付けていく。