釣り@鳴尾浜(西宮)

今日はせっかくの平日休みなので少しは面白い所にと考えて、西宮まで海釣りに行った。工業団地の人工島の一角に種々の公園が整備されていて、その防波堤から釣りができるのだ。色々と販売やレンタルサービスもあるので露出の少ない服と財布、あとタオルがあれば足りる。

 

西宮は阪神間の鉄道が密に走っている交通の便がいい地域だが、それは山と海の間の狭い都市部だけであって海側はバスが頑張って走っている程度でやや不便である。特にJRと阪急は海から遠いので梅田で乗り換えを嚙まさなければならずこれまた面倒であった。駅自体は直結しているが大きすぎて徒歩での移動が手間なのだ。とくに初見、あるいは最後に通過してから数年した道では迷うのでさらに時間がかかる。

 

バスが着いた先で更に迷って足腰を鍛えたのち、無事に海釣り公園の事務所に到着した。平日の昼間から竿を垂れている人たちがやけに多く、満員の札が立っていたが入るのを止めてはいないとのことで入場料300円を払って、竿レンタルと持ち帰り用の氷と餌のアミを買って合計で2000円ほどした。

 

先客がちょうど帰った所に入り込んで釣りをすることにした。今日の釣法はサビキといって、籠から餌がばらけた煙幕の中に小さな装飾がついた針を入れてかけるものである。

 

最初の頃は丁度カタクチイワシの群れが来ていたらしく20分で10匹ほど釣った。まあこれもサビキを大昔にやったきりで不慣れだから少ないのであって、慣れればもっと釣れたのだろう。しかしその後はてんで駄目で、海からタンパク質を取り出しに来たのか海にタンパク質を給餌しに来たのか分からなくなりながらも追加で2匹釣って納竿と相成った。

 

しかし今回はまあ、交通費1500円と竿レンタル+消耗品で3500円ほどかけて目刺しサイズのイワシ12匹という残念な結果になった。少し前までは割としっかりしたサイズの鯖がかかっていたそうだが。1匹300円のそれはちゃんと持ち帰って焼いて少し食べた。順当にイワシの味で、新鮮だからか柔らかくて美味しかった。

 

本当にまあ、釣りというものはそれ自体を楽しむコンテンツであって魚を単に食べたいだけなら店で買った方が明らかに効率的だ、と当然のことに思い至った。分業ばんざい。