一般名詞CBT

近頃の情報時代の進歩に伴い、テストの電子化も行われつつある。紙の解答用紙にペンで書きこまなくても、キーボードとマウスで答えられてしまうCBTがひとつトレンドになっている。

 

医学部でCBTといえば、医者の仮免許とでも呼ぶべきものの取得のための試験(これが行われる前は病院実習の学生は全く資格の裏付けなく出入りしていたという 怖すぎる)を指す固有名詞であるが、この語は単にコンピューターベースのテストというだけであるから是非とも一般名詞化してほしい。

 

前の投稿で文字を打つには音声入力が最速だと述べたが、推敲がやりづらい上に集団でやるとうるさいことこの上ないので流石に非現実的だ。やはりキーボードである。自分は悪筆で字が汚く、まともに書こうとすると今度は時間と集中力が足りなくなるので一般名詞CBTが普及してくれるとありがたい。

 

ハードの値段は処理速度を求めなければ安いタブレットが1万円からあるので大きな問題にならなかろうが、それで試験をするソフトを扱うのに難儀するだろうか。数十人規模ならともかく、大量の受験生を紙の試験で捌くほうがより難儀しそうなものだ。それを思うと大手予備校が数十万人規模の模試を短期間でこなす事実は驚きである。

 

やや保守的で変化が遅い世界ではあるものの、そのうち高校以下で一般名詞CBTが盛んにおこなわれ、大学にも普及するかもしれない。

 

2021年の今にコンピュータでやる試験には家の自分の機器でできるものもあるが、これは流石に問題外である。google先生や、条件によってはリアル先生の持ち込みを阻止できない。就活で用いるという試験のSPIには代行業者まであるくらいだ。公平な試験を行うにはもう少し進歩を待つ必要があろう。

 

10年もすれば生活が一変する世の中であるから、もし自分に子供ができたとしたら、鉛筆を買い与える機会さえもしかしたらないかもしれない。