ホタテ貝柱
先日、アマゾンギフトの形でちょっとしたあぶく銭が手に入ったので乾燥のホタテ貝柱を買った。乾物はたいがいグラム単価でみると高級品になるものとはいえ、100グラムで1500円くらい、スーパーにおいてない位の和牛ほどとなると普段は購入がややためらわれる。
こう思う人も多いので別の貝の貝柱も流通はしているものの、味は薄いし何なら入手性がホタテのそれより劣る。どうせなら少量でも本物を楽しむべきである。
さて届いたものを開けて一粒かじってみると、歯が立たない。かなり硬く干し上げられている。大小の繊維が並列して並んでいるので、外周の少しほころびがあるような所を攻めて何本か分離させて味わう。
牛肉のジャーキーもなかなか繊維が目立つが、あれとは違ってそうめんときしめんを1:4くらいで内分したような?ぶっとい繊維が基本構造な別物である。
それにジャーキーよりもガチガチに干してあるので、うまいにはうまいのだが乾のままでかじるとそのポテンシャルをすべて生かせているとは思えない、味わうことなく胃に流し込んでいる成分が多く感じられもったいない。
そこでしばらく水につけておくと味と香りが開いてなかなかよい。戻し汁も単体でスープとして成り立ってしまうくらいにはうまい。柔らかくなって食べやすくもなる。今度気が向いて、貝柱が残っていたらポン酒にも漬けてみようか。