樫田地区

大阪府は北を北摂山系に遮られ東は生駒と金剛、があり南は和泉山脈と3方を山に囲まれている。東と南は山脈の厚みがないので素直に峠のあたりが県境だが、北は福井県にまでまたがる丹波高地の一部でありどこに県境を引いたものかはっきりしない。

 

昔は大阪北東部と京都の府境はほぼ直線できれいだったというが、高槻の北部にある樫田地区は京都から分捕ってきたものだという。そのせいで大阪北東部の府境が汚いものになってしまっている。

 

この樫田、高槻の市街地では今はやってない寒天と編入を受け付けている小学校くらいでしか知られていないのでどんな所か一度見てみようと、昔に車を駆って行ったことがある。

 

道路でのアクセスはそこまで悪くなく、6号線をずっと行けばつく。市街地から名神の高架をくぐって、住宅地を緑ヶ丘・安岡寺・松ヶ丘と走ると原という山間の農村に入る。最近できた新名神もくぐって採石場を通過すると後はぽつりぽつりと民家のある山道である。

 

ただ道中はただただ林が続く普通の山道ではなく、数年前の土砂崩れでスギやヒノキ林が壊滅し今も植生が回復していない悲惨な光景を見ることができる。『高槻森林観光センター』なんてものもあるが、それ以北の生きてる森林もそれ以南の壊滅した森林も両方見ることになるのが悲しい。

 

そのあたりを過ぎるとようやく30分ほどかけて樫田の集落にいきつくことができる。西隣には大きなゴルフ場があるので、ゴルフが趣味の人にはいい場所だろうか。JAの銀行と市役所の支所、小学校を中心に小さくまとまった水田が映える農村である。

 

買い物には少々の野菜が当アカウントのアイコンにもしている農風館という直売所で手に入る以外は亀岡か高槻の市街地に出ることになるが、『田舎暮らし』 の中では買い物がやりやすい分暮らしやすいだろうか。バスもあるし。