梅雨

今年の梅雨は割としっかり降る。今日は湿気が残っていて蒸し暑く、昨日はさんざんに降った。昨日は大学の用事で長引いて雨の最盛期に当たってしまい、行きの時間短縮の為に傘なし自転車で駅まで行ったので帰りは雨を避けようがなかった。タクシーを使ってもいいが高槻は駅前でもタクシーの生息密度が高くなく、翌日も自転車で家から駅まで行きたいので不適であった。

 

そこでいっそのこと濡れてしまえと、我が身はたっぷりの皮下脂肪で防水だ、別に体脂肪率5%とかでも防水だが、なんて下らないことを考えながら雨の夜道を走った。一応ノートパソコンだけ濡れるとまずいので雨が染みないよう上着でかばんごと覆って、大声で笑いたい気持ちをこらえつつ走った。

 

ここ1年半くらい親マスク派の私は2020年代の慣習としてマスクをつけていたのだがこれは少しまずかった。土砂降りでマスクが濡れるとまともに空気を通さなくなる。案外水は粘っこい代物なので不織布の網目に詰まって通気性最悪の鉄壁ガードと化す。

 

隙間から呼吸しようにも何回か呼吸するうちに張り付いてしまう。これは参った。そこで、人が少ない野外で、ざんざか降っていたらウイルスもまともに飛ばないだろう(要検証)と思って結局マスクを外して帰った。

 

一日中降ったお陰でじっとりしつつも澄んだ空気がおいしく、雨水もかつて舐めたにわか雨よりは雑味が少ないように思われた。