GPU暖房

仮想通貨が軒並み暴落して大変なことになっている。少ない貯金をビットコインに全ツッパしたエルサルバドルなんかはそれはもうひどいことになっているに違いない。自分も小銭程度にビットコインを持っていたが、ルナの負けだよ事件からこっちで価値が半分くらい消し飛んだ。仮想通貨信者ならレガシー通貨の価値が倍になったとでもいうだろうか。

 

さて、ビットコインなんてのは送金手数料が高すぎて通貨としては非常に使いにくいことは置いておいてその採掘が盛んだった時代に、『GPU暖房』という概念があった。ある。

 

その辺の電気ヒーター、電熱線を使うならオイルヒーターでも電気あんかでもカーペットででも同じだが、は電気を電熱線に流すことで熱を得る。ならば仮想通貨の採掘にGPUを用いることでその電気代を稼ぎながら暖房ができるとする概念だ。

 

GPUでの計算には熱の発生を伴うが、これがそこそこの物でも全力で動かせば200Wくらいの消費電力がかかる。それらが熱になるのでちょっとした暖房になり、お誂え向きに冷却ファンがついているので暖かい空気が循環する。

 

もちろん、精密機器のGPUと簡素なつくりの電熱線では機器のコストが違うとか、ヒートポンプを動かしてそれ自体の排熱の他に外の熱を能動輸送で引きずり込むエアコンの方がいいとか、電池で動くガスストーブの方がいいとか、いろんな意見はある。

 

ただ、ノートパソコンと違って潤沢な消費電力を前提に組まれたデスクトップパソコンある種のネタ。今は元が取れ無さそう。は数百W分の補助暖房になる。季節を問わずなってしまうので今年は冷房の効きが少しだけ悪い気がする。