ナチュミート

この頃近所のスーパーで、日ハムの『ナチュミート』シリーズの大豆ミートナゲットが販売されるようになったのでちょくちょく買っている。大豆も肉も蛋白質メインであるのは同じだから、構造を真似て色々添加(ちゃん)してやればそれっぽくなるというものだ。残念ながら薄切り肉や塊肉の、血管や筋束あるいは筋肉の組み合わせ、スジや神経に脂身などがこみいった構造を目指した模造肉は色々残念なことが多い。しかしひき肉やナゲットのように元々構造が無いとまではいかないが単純なものでは割とよく再現ができている。

 

このナゲットは蛋白源として大豆の他に卵を使って編み目構造を再現し、噛むとその隙間から植物油と調味料類で割とよく再現された肉汁のようなものが染み出し美味い。流石に動物脂のこってりとした感じはないが、ケチャップにクミンパウダーなどを突っ込み、ナゲットをどっぷりと浸して食べる分には中々よくできたものである。

 

しかしジビエの類ではないが『ナチュラル』な畜肉を全く使わず、大豆と卵をメインに多種多様な調味料や添加物を用い極めて人工的に、文明的に仕上げたもののブランド名が『ナチュミート』とは中々皮肉が効いていてよろしい。畜産というのは(ここ半年ほど流行しているが)やはり色々と高コストなので、自然にやさしいということなのだろう。

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