月額380円

最近、けっこう苦手な感じのwebサイトがあった。月額380円で会員になれば猫を年1で譲り受けられて引き取りも可能なのだという。従来の猫の譲渡は当然返品など効かず、団体にもよるが家の事情を根掘り葉掘り聞かれて家に金があり人がおおむね常駐する前提、報告書の提出にアポなし抜き打ち検査まであるそうで非常に手間のかかるものになっている。

 

その月額380円のところは審査が無い事を売りにしていたが、それでも当然に会費のほかデポジットを貰い受けたり、猫の輸送費や何やの規定があるものかと思えば特になかった。特定商取引に関する法律に基づく表示も一応見たが本当に無いらしい。ホームページの文言(突っ込みどころが多過ぎる)、そもそも借りられる猫が今のところ10頭だけ、会費が安すぎる、ネーミングが悪いなどいろいろと炎上する要素しかない。

 

人間の虐待より犬猫の虐待に特に敏感なネットでは更に荒さがしがされ本当によく燃えているが、個人的に一番好かないのが保護猫の検索欄に病気の猫をわざわざ探す項目があることだ。こんなサービスを安易に使う人が対処する、できるとは思わず、悪い方向にばかり考えが及んでしまう。

 

責任を負えない、負う気が無ければホームセンターに売っているような植物でも育てればよい。旅行で数日放置しようが育てるのを放棄しようが飽きて燃えるゴミに出そうが誰にも責められない。月賦を取られることもない。

実習を1つ終えて

先週と今週とで、ひとつの診療科の実習を終えた。病院に出入りする道を覚えたり、入学時の顔見せから3年半ぶりに患者さんと接したり、割と多い自由時間の使い方を学んだり、電子カルテに名前を登録し色々のショートカットを作ったり、新しいことの量に押し流されつつも慣れてきたあたりで終わってまた月曜から他の所に初めましてである。

 

ポリクリをしばらく経てこなれてきた頃に回りたかったとは思うが、配属の都合仕方ないし選択の自主性がある後半戦でお邪魔させていただこうとも思う。

 

2年半以上3年未満の夏休みを終えて、9時5時できっちりあるものかと思えばしばらくは水曜が半ドン、実習自体もきのう2週まで終えて次の3週を終えれば冬休み(人生であと3回、実質2回しかない)である。

体力と財布がきついにはきついが、かなり配慮がされているように思う。そもそも『初週だから~』といろいろな先生に言われるあたり見逃してもらっていることも多いのだろう。お客様扱いの雰囲気が濃くて過剰なストレスなく社会復帰ができて助かる。

 

いつまでも、まずは年明けからか、はその慈悲に甘えすぎるわけにもいかないだろうから着実に自立していきたい。

 

ドアドア

普段の通勤、通学時間を表す時の用語に『ドアドア』というものがある。家のドアから目的地のドアまで、かかる時間の合計を表したものだ。

 

自分の今のところの通学時間は、ドアドアで90分程度である。JRならほぼ1時間丁度で済むが、節約の為によほど早くないとき以外は阪急で定期を取ってゆっくり向かうようにしている。うまく電車がつく頃を狙えればよいが、下手を打つと特急逃亡事件が発生するので数分の余裕をみないといけない。

 

そして時間のかかる要因として、割り当てられた駐輪場と更衣室が大学の建物と病院とを挟んで存在することがある。京都の遅くて混んで不快なバスを嫌い、月曜の行きと金曜の帰り以外は駅近くから自転車で向かっているのだが、大学の駐輪場と更衣室の間は行きも帰りも徒歩となる。病院に埋め込まれているコンビニに通行料(おにぎり、コーヒーなど)を払ってショートカットをかますがそれでも自転車と速度差は2~3倍あるので数分かかり、地味な負担である。

 

2年半続いたステイホームな夏休みが恋しいことだ。

半袖

今日から3年弱越しの社会復帰を果たし、9時5時で実習に入って忙しく過ごしている......時間が限られる忙しさというよりは病院の文脈、お作法を習得することにリソースをとられている。その上に科としての学習内容も入ってくるので慣れるまでは大変である。とはいえ9時5時がほぼ確約されていて自由時間も多く、急な呼び出しもない辺りかなりのお客様待遇をしてもらっている。

 

さてそこでの服装なのだが、病院に入る時に上に白衣などを着るのはいいとして、時に敷地外に出る時、時に実習生としての立場を外す時などにまた脱いで着てを繰り返すのが面倒である。そこで、インナーにならないでもないユニクロの半袖Tシャツ1枚で過ごすことにした。

 

12月に入って、世の人々はやけにごつい服を着ているとはいえ、Tシャツ一枚で出歩けない温度でもない。なにせ零下がつかないどころか日中は摂氏で2桁、あるいは283ケルビンは少なくともあるのだ。分厚い分厚い肉の襦袢を着ていればなんてことはない。

 

少し前から電車で乗客を料理するかのような勢いでカンカンに暖房が焚かれて辛いのもこの最軽装で過ごす理由のひとつである。人の熱気と電車の強火でアチアチになっている朝の満員電車でごそごそと脱ぐのも憚られるので最初から着ないに限る。

 

少し困るのは目立つことであろうか。大抵の服より二の腕はこの時期目を引くらしい。とはいえ空気と「空気」では、今のところは窒素8割酸素2割その他諸々の空気の方がまだ冷たいぐらいなのでOK(?)

パワーデリバリー

今私が使っているノートパソコンは3年半以上も前に10万円握りしめて買ったものである。この種の電子機器は日進月歩、1年とはいわないが2年もすれば大きく様変わりするものである。

 

最近のノートパソコンにあって今のパソコンになく、その不在で困っているものとしてUSBのパワーデリバリーがある。あのタイプCの統一された口から充電ができるというものだ。何が便利かというとよくあるモバイルバッテリーからの充電ができ、充電器を失くした時の現地調達が便利になる。

 

前にテストのために京都でホテルを取ったとき、数泊するというのに充電器を自室に置いてきて、電器屋を数軒回って見つからなかったので一旦帰宅したことがある。USBのいいやつ(規格が乱立してるので安いのだとまずいことがある)で充電できればそれに要した数時間を勉強に充てられた。

 

それに、今の個体は3年経ったぐらいで一度バッテリー交換をしたのだがまたへたってくると外での使用に耐えにくくなる。USBのモバイルバッテリーから給電できれば実質的な寿命を延ばせるがこのままだと国試前ぐらいには線でつながないと点かなくなるのだろう。ヤマタノオロチじみた数多のプラグを持った大型バッテリーもないではないが高価で持ち運びに難儀する。

 

後から改造ポン付けでどうにかならんもんか。ならんか。