血抜き

昨日、動画で斬新な血抜きの動画を見つけた。一般的な魚の血抜きではエラを切ったり尾の部分を切ったりして終了することが多いが、その動画では化学の実験でよくみたようなカニューラやら注射器やら色々と道具を使って食塩水を流し込むことで血抜きをこなして、更に醤油やらわさびやらを流し込む面白いことをやっていた。

真水でなく顆粒のないものならだいたい何でも流して味を一発で内からしみこませることができるらしい。

 

だいたい、人間も魚も同じ脊椎動物であるからには形状や細部こそ異なれ大まかな構造は似通ってくるもので、例えば人間には二心房二心室がちゃんと分離した凝った心臓があり、肺を通すルートと全身を通すルートを直列つなぎでまわしている。

魚の場合は一直線の簡単な心臓で、動脈球なるものを通してエラで酸素供給してから全身に送るのだという。

 

ちなみに人間も心室2つが機能せず1つしか動かない場合は血管を細かく組み替えて似たようなシステムにすることがある。その場合魚と違って肺で酸素の少ない血を受けて酸素供給してから心臓で送る。

 

それはまあいいとして、そもそもちゃんと解剖学的知見に基づいて血抜きを行う人の存在自体が新鮮であった。やはり本職も医療関係なのだろう。一人暮らししてたまたま時間ができて魚を調理する気になったら道具を揃えてやってみたい。