夢うつつ

ここ2年少しくらい、ほとんど登校の機会がなく毎日が夏休みであった。テストや旅行なんかで週七で休みとまではいかないが、平均して週六くらいはzoomで講義を受けるくらいの事こそあれ穏やかに過ごしてきた。

 

こうなると心身が2010年代までは夏休みくらいにしか起こらなかった長期休暇に適応したモードになってしまって、いまいち頭がしゃっきりしない。ジャパンコーマスケールでいうと1ではないが0とも言い切れない、0.3か4くらい(実際は4進数の整数値しかとらないが)の意識レベルで常に過ごしている。

 

今日から大学で試験的に対面講義中心への移行が行われて、下級生は非常に大変な思いをしているようだ。せっかく素敵な通信制医学部だったのに......なんて思うが、2022年度はオンラインで取らせる単位を60単位未満に抑えないといけない大学設置基準の制限が復活しているので仕方がなかった様子である。

 

しかしまあ、自分の世代は最初の1年こそ対面講義を正当に強いられたが2年の基礎医学、3年の臨床医学という負担が比較的大きい学年においてオンラインで比較的気楽に乗り越えて逃げ切れたことに幸せを感じている。残りの社会医学も今までの期間で試験まで済ました。キャンパスライフなんて無駄に高コストなものは戻ってこなくたって構わないのだ。

 

自分たちの学年は今年の12月から何事もなければ医者の仮免を取ってポリクリに入るのでオンラインの恩恵を受けにくくなるのでまさに逃げ切り。

 

しかし大学設置基準の改正、たぶんそれを決めるような偉い人からすれば改悪、が通らない以上は大学当局は学位授与機関として遵守しないといけないのは分かる。なんとも難儀なことだが、登校の際にこの制限を多少の予備を残しつつ有効活用すればどうかとどうにかして伝えてみようか。