検疫

ウクライナからの(避)難民が連れてきた犬が検疫を定められた日数を受けずに検疫の施設から出すことを認められたという。同様の特例は災害救助犬などに適応されていたとのことで多少安心しているが、それでも不安ではある。

 

ペットの犬猫はよほどひどい飼い主でもない限り狂犬病ウイルスのワクチンを突っ込んでいるだろうけれど、大自然の生態系に紛れて狂犬病が蔓延しないか心配でならない。ただでさえ外出自粛の風潮などで厳しくなっているアウトドアの娯楽がさらに厳しくなる。

 

そもそも動物には人権がないので、病気をしたときに残酷な対応がとられることはよくある。人間様の場合どんな感染症を患っても、同じ場所で生活していた全員を土の下に埋めるようなことはないが、口蹄疫の時にそのような措置がとられたことは記憶に新しい。人間様の医者は患者を生かすことを考えるし安楽死は犯罪であるが動物の医者は他の動物を守る、金儲けの役に立つ状態を維持することも考えに入れているように思われる。

 

正規の最長180日の隔離というのは当動物からすると非常に負担が大きい、人間である私でさえ14日の隔離を自宅でさえ厳しく感じたのだからそう思う、のだが防疫の都合まかり通る、通すべきなのが獣医学だと勝手に考えている。環境改善とか費用のカンパならともかく、検疫の網を緩めたことが心配である。