氷たんぽ

近頃ようやく梅雨であったなと思い出させるような雨が降り、湿度が上がって不快に蒸す季節である。家では除湿と冷房をしっかり入れているのでほどよく乾いて冷涼な空気にできているが、外はどうしても蒸し暑い。

 

といっても外に、エアコンの効いていない空間に行くこと自体そこまで多くないが冷感を得たい時がある。その時には、冷たい飲み物もいいが湯たんぽならぬ氷たんぽを用いる事が多い。

 

氷たんぽと言ってもそれ用の商品を使うのではなく、ペットボトルを気持ち1割ほど凹ませつつ水道水を入れて一晩冷凍庫で寝かすだけのシンプルな代物である。ポリエチレンテレフタラートの樹脂に包まれた氷ができあがる。

 

これを頭にあてたり、また首や脇など血流のよい所にあてたりするとこれがキンキンに冷えてたまらない。水風呂も良いが、その温度は水道水の温度以下にならないので(まともに温度を下げようとすると10Lくらい欲しい 冷凍庫が埋まる)水道水がぬるい今の時期には向いていない。あれは春や秋に楽しむものである。

 

冷感を味わっているとそのうちに溶けてしまうが、その水はほぼ0℃なので氷が残り少なくなった辺りで飲んでしまう。これまた冷たく、体の芯から冷える心地がして気持ちがいい。

 

ただ注意事項として、ペットボトルは使い捨てで蓋が頑丈ではないし一度肌にあてたものをまた冷凍庫に入れるのは衛生上の問題もある。一度このように楽しんだらボトルを使い捨てて次は新しいものを使うようにしている。

 

しかし使用履歴がプラの上に浮かぶわけもないので、冷凍庫から出すときにラベルをはがし、冷凍庫に入れるのはラベル付きの新品に限るようにしている。