関東平野の広さ

 東京のまちを訪れてその衛星都市まで移動したことは2回ある(浦安某所は除く)が、その2回とも関東平野の広さに驚かされた。六甲、生駒、紀伊北摂山系に相当する山が無く東京湾方面以外に放射状に市街地が広がっているのもそうだが、鉄道で移動する際の時間的な広さ、というよりは遠さは中々のものである。

 

 1回目は15歳のときに同級生と4人でスカイツリーなど見てから日光に行ったのだが、普通電車で初見では変わり映えのしない市街地を2時間ほどロングシートで延々と揺られるのには辟易としたことだ。座り心地の悪いロングシートというのもそうだが電車が遅いのである。しかもその時は課金をしなかったので各駅停車でしょっちゅう停まる。なんでも東京ではその辺の木っ端の駅でも地方ではターミナル駅に相当するほどの人入りがあるのだという。とにかく数を捌くのが大前提ということらしい。

 

2回目は某A医大を受験するために夜行バスで行き、所沢方面へ向かうのにいい所のホテルが取れず朝から相当距離の移動をすることになったのだが、西武鉄道の特急でさえそれなりに時間を取ると感じた覚えがある。まあ関西でもサンダーバードなどはその距離もあって長い間乗ることになるのだが。

 

高槻から芦屋まで40km30分、京都まで20km15分も出る新快速の感覚に慣れているとどうにも辛かったことだ。都市間移動では相応の時間がかかることは理解できるものの、都市内ではもう少し速くあってほしかった、などと思った次第である。