大学の歩き方:御苑

今日は大学の歩き方というより、『大学までの歩き方』とでもいうべき記事である。

 

弊大学は京都にありつつもJR京都駅からのアクセスが悪く、慢性的に混雑している道路をバスに揺られて30分ほどかかる。大量のリーマンと観光客に埋もれてぎゅうぎゅう詰めを我慢する30分である。

 

それを避けるために、10分少々かけて地下鉄に揺られて丸太町の駅に向かい、その南西の角から御苑を渡って東にある大学方面に徒歩で抜けることを気候のよい時にはよくした。健康な青年男性なら20分かからないので、結局はバスで渋滞に捕まっているのと所要時間があまり変わらない。


が疎な名所である。 公園としてきれいに整備され、立派な壁と建物の屋根が見えるなか、人間が少なく緑が多い都会のオアシスである。

といっても千年の都のその中枢であったから最盛期と比べれば公園になるとは寂れたという他ないだろうけれども、四季折々の整えられた自然の美を楽しめる有名極まりない名所である。要人を迎えることもあるようで、専門の警察が常に配置されていることにかつての力を偲ばせなくもない。

 

暫くすると少ない本校に登校する機会にも北西の角の今出川駅からバスで直行したり、自転車で外周を駆けたり、そもそも近くにホテルをとって御苑をスルーしたりすることも増えあまり近寄らなくなったが、それでもたまにはその風景を味わうため足を踏み入れるのであった。

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