常食~焼肉~.補遺

前回はアメ牛の良さを語った。今回は部位と調理法について。

 

アメ牛といえど、サーロインだのヒレだのといった高級な部位は中々の値段がする。常食には向かない。

となると安い、切り落としやロースの薄切りを買うことになる。薄切りは柔らかくていいが柔らかいからこそどうにも食べ応えが劣る。ステーキ用のロースか肩ロースが概ねの店に置いてあり入手がしやすくてよい。

 

最もよいのはローストビーフ用などとして売られているもも肉ブロックである。ロースと違ってスジや脂身がなくて食べやすく、そして安い。ロースなら安くても200円はするがモモのブロックなら150円程度のものもある。ただし置いてある店は少ない。

 

まあなんにせよ牛肉を入手したら適宜切って塩胡椒と追い胡椒をしてフライパンで焼く。塊のまま焼くとジューシーでよろしいがひたすら時間がかかるので切って焼くことが多い。気が向いたらキノコ類やネギ、ニンニクも炒める。気分次第で醤油や味噌に短時間漬けることもある。

 

そして焼きあがったらどんぶりに白飯と盛って、追い追い胡椒の小山を築いてから食べる。これが単純ながらまずくなる要素が無い。

 

また、予熱して強火で焼くことで膜を作ることを意識はするものの、どうしても肉汁が出る。これは旨味が濃いので、適宜濃縮してから肉にかけて肉汁かけ飯とする。

 

特に文化的背景のない『男飯』であるが、うまいからよいのだ。